ブロードウェイミュージカル「ウィキッド」 (「オズの魔法使」でもお馴染みですね) を観たことがある人なら、グリンダ the グッドウィッチは常にパフスリーブ満載のドレスで華やかな登場をすることをご存知のはず。2024年のアカデミー賞授賞式では、この映画でグリンダを演じるアリアナ・グランデが、まさにそんなキャラクターを彷彿させる、息を呑むような美しさで登場しました。

魔法使いの魂が宿ったドレス

2022年に「ウィキッド」の実写映画化でグリンダ役に抜擢されて以来、グランデは一貫してキャラクターへの愛を示してきました。髪をブロンドに染めたり、映画へのオマージュとして手のひらにタトゥーを入れたりもしています。そして、アカデミー賞の夜、彼女はこれまでで最も劇的な「ウィキッド」インスパイアード・ルックを披露しました。

「そうだね、そして？」の歌手であるグランデは、バブルガムピンクのジャンバティスタによるストラップレスのドレスを衣装のベースに選びました。床までのロングドレスは全体にギャザーが施されており、シンプルなシルエットにテクスチャーを加えています。

魔法世界の象徴、巨大なケープ

しかし、この衣装の真骨頂は、肩から滑り落ちる巨大なケープでしょう。淡いピンク色で、膨らみのあるパフスリーブと、まるで心地よい羽毛布団のような長いトレーンが特徴的です。

彼女は、同じロージートーンのジュエリーでグリンダへのオマージュを完成させました。巨大なピンク色の宝石のペンダントが付いたダイヤモンドのネックレスと、それに合わせたドロップイヤリングです。さらに、同じ色合いのポインテッドトゥのサテンパンプスも履いていました。

エルファバも負けてない！ シンシア・エリヴォのグリーンの魔法

グリンダがいないとエルファバはいません。映画でエルファバを演じるグランデの共演者、シンシア・エリヴォも、グリーンのレザードレスで「ウィキッド」のキャラクターを表現しました。ルイ・ヴィトンによるカスタムメイドのドレスは、大胆なVネックラインと、背中まで流れるドラマチックなラッフルディテールが施されたステートメントスリーブが特徴的でした。

まさに、ミュージカル「ウィキッド」が体現する、善と悪の魔法のような、魅惑的な美しさでした。